はじめから
前回から
実家の電話は今度もプー、というだけだった。
母さんが平日の午前中にいないというのも珍しいが、親戚の誰かと会っているんだろう。
「うちの親戚は年寄りばかりで何をするにも時間が早いのよ」という母さんの言葉を思い出す。
……そうだ、それにユカとの決着をつけようとしていたのだった。
しかし、その決意から間が空いてしまった今、ちょっとそれもおっくうになってしまった。
それにユカの直後に謎の女から電話があったというだけで、彼女が何かをしたと考えるのはあまりに短慮だ。
謎の女からもあれから連絡はないし、大丈夫だろう。
よろしい。
そうなってくると、この休日をどう使うかだ。
何かしら普段から行きたいところ、とかやりたいこと、とか抱えていたら良かったのだがそういうものもとくに思いつかない。
本屋に行く。
髪を切る。
物静かなカフェで、今後の予定を洗い直す。
こういう普通のことは、並べてみるとそれなりの様相を呈す。
実際にひとつひとつ片付けていくのは気分の良いことだと知っている。
でも、今日はそれらより特別な何かをしたい。どうしよう。
悩みながら、何日か前で止まっている日めくりカレンダーが目に入る。
連休を過ごしているために、自分の日にち感覚は狂っていた。携帯を取り出し確認する。
そしてハッとする。
10月28日、あの日だった。
続
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