2009/08/08

ファースト(仮) 12

はじめから
前回から


失敗した。
小一時間電車に乗るからと、実家の駅でプレゼントを調達しようと思っていた。
しかし駅前は既にぼくの知っているそれではなく、花屋があったはずのところには何もなかった。厳密には真新しい一軒家があったが、そういうのは「何もない」内に入る。


それにしてもなくなったのは花屋だけじゃない。
「本屋のあぜがみ」もないし、「小松内科医院」もない。
なんか色々ない。ないものが多すぎて、逆に全てを思い出せそうにないくらいだ。
ローソンと100均はあるが、ぼくはそのどちらも知らない。

これはおかしい。
だってそんなに久しぶりじゃないのだ。
ここに最後に来たのは、一ヶ月ちょっと前だ。
どうやったらここまで急変できるだろうか?

まあ、そうは思うものの変わってしまったものは変わってしまったのだ。
地元に歓迎されていないようでひっかかりはするが、おおまかな町の輪郭は変わっていない。

それにプレゼントを調達しないといけない。
まだ正午ちょっと前だが、どうするか。

昨日から三度目の正直、と思って実家に電話をかけてみる。
……またプー、だ。
母もまだまだ出かけているようだし、池袋まで戻ることにした。


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