はじめから
前回から
失敗した。
小一時間電車に乗るからと、実家の駅でプレゼントを調達しようと思っていた。
しかし駅前は既にぼくの知っているそれではなく、花屋があったはずのところには何もなかった。厳密には真新しい一軒家があったが、そういうのは「何もない」内に入る。
それにしてもなくなったのは花屋だけじゃない。
「本屋のあぜがみ」もないし、「小松内科医院」もない。
なんか色々ない。ないものが多すぎて、逆に全てを思い出せそうにないくらいだ。
ローソンと100均はあるが、ぼくはそのどちらも知らない。
これはおかしい。
だってそんなに久しぶりじゃないのだ。
ここに最後に来たのは、一ヶ月ちょっと前だ。
どうやったらここまで急変できるだろうか?
まあ、そうは思うものの変わってしまったものは変わってしまったのだ。
地元に歓迎されていないようでひっかかりはするが、おおまかな町の輪郭は変わっていない。
それにプレゼントを調達しないといけない。
まだ正午ちょっと前だが、どうするか。
昨日から三度目の正直、と思って実家に電話をかけてみる。
……またプー、だ。
母もまだまだ出かけているようだし、池袋まで戻ることにした。
続
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